えいが少年

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「カンフー・ジャングル」No.1はドニー兄貴だ!

 

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孫文の義士団」のドニー・イェンとテディ・チャン監督が再タッグを組んだカンフーアクション。警察で武術教官を務めるハーハウ・モウは、一門の名を挙げるため私的な試合に参加して殺人を犯してしまい、刑務所に送られる。ある時、武術界の精鋭たちが立て続けに殺害されるという事件が発生し、ハーハウは捜査への協力と引き換えに仮釈放される。担当捜査官のロク警部とともに事件を追うハーハウだったが、犯人はカンフーの必殺技を使い次々と武術家たちを葬っていく。(映画.comより)
 
監督 : テディ・チャン  
アクション監督:ドニー・イェン
キャスト : ドニー・イェン   ワン・バオチャン
     チャーリー・ヤン  ミシェル・バイ
     シー・シンユー  ルイス・ファン
     ユー・カン        他


『カンフー・ジャングル』予告編

すべてのカンフーファンに捧ぐ最強映画!
 久しぶりに見応えのあるカンフー映画だ!
自分はぎりぎりブルー・スリー世代である。小学校の頃ガキ大将はブルース・リーの蹴り真似をしながらケンカしてた…みんなでブルース・リーごっこもしてた…駄菓子屋でおもちゃのヌンチャクが売ってた…そんな時代だ。
その後ジャッキー・チェンにはまり、アクション映画好きの俺にとって香港カンフー映画は青春の象徴のようなものだった。
そんな俺でも「これはいい!」と思えるカンフー映画はそんなに多くない。
ジャッキー・チェンの大作は別として、いわゆる“カンフーアクション映画”はB級感と作りの粗さを感じることがよくあった。
“ハリウッドアクション”大好き!な俺の偏見もあるかもしれないが、カンフー映画は特別な“温かい目”で観てるのも確かである。
それでも、ドニー兄貴はやっぱり特別だ。
同い年で若くして“少林寺”でブレイクし、ハリウッドにも進出しているジェット・リーと比べるとかなりの遅咲きと言えるだろう。
しかしキャリアは相当なもので、アクション監督も数多く務めてきた彼は本物の映画人である。
また彼ほどマーシャル・アーツを理解している映画人は他にいないであろう。しいて言うならブルース・リーだ。そうブルースに憧れこの世界に入った彼は、唯一ブルースの魂を受け継いでいる映画人である。
「イップ・マン」シリーズを観れば、彼のカンフーに対しての思い入れが伝わるはずである。彼自身も「これを自分の最後のカンフー映画にしたい。」言っているほどである。
 
 この作品に話をもどす。
“カンフー・アクション・リスペクト映画”
というだけあって、香港カンフー映画の歴史に関わった人々がスタッフとしてキャストとして登場する。
すべての人物を知ってるわけではないが、ファンにとってはうれしい発見がいっぱいある。あのレイモンド・チョウが出てたのにはかなり驚いた!(エンドクレジットまで気付かなかった!)
最近のキャストでは、シー・シンユーやルイス・ファン、ユー・カン、そしてワン・バオチャン…もうおなかいっぱい‼
 
ストーリーもカンフーとミステリーをうまく現代劇にミックスさせている。
アクションの山場も何か所もあり、クライマックスまで一気に駆け抜ける。ラスト13分7秒の死闘、これは予告編通りかなりすごい!
本物のカンフーの達人対決! 
カンフーファンなら大満足させられるのは間違いない!
 
そしてエンドクレジット…なんか涙出そうになってくる。
 
今まさに “宇宙最強!ドニー・イェン” の時代!
「イップ・マン3」も楽しみだ!
 

 

「マイ・インターン」で デ・ニーロを知る!?

 

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プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイと名優ロバート・デ・ニーロが共演したハートフルドラマ。
ファッションサイトのCEOとして活躍する女性が40歳年上の男性アシスタントとの交流を通して成長していく姿を描いた。ニューヨークに拠点を置く人気ファッションサイトのCEOを務めるジュールスは、仕事と家庭を両立させながら誰もが羨むような人生を歩んでいた。ところがある日、彼女に人生最大の試練が訪れる。そんな折、会社の福祉事業で雇われたシニアインターンのベンが、ジュールスのアシスタントに就く。ジュールスは人生の大先輩であるベンから様々な助言をもらい、次第に心を通わせていく。
(映画.comより)
 
                 アン・ハサウェイ
                 レネ・ルッソ         他


映画『マイ・インターン』予告編

 

すべてのキャリアウーマンへ

 

この二人が共演というだけで、安心して観られる。
予想通りうまくまとまったハッピーエンドな作品だ。
主人公のジュールスは、等身大のアン・ハサウェイだと感じた。
仕事と家庭を両立しながら、完璧ではないけれど夢に向かって一生懸命な姿は彼女そのもの。今後の自分のキャリアのために、前作「ブルックリンの恋人」でプロデュースにも踏み出したと聞けばなおさらである。
そういう彼女が主演で、ナンシー・マイヤーズが監督とくれば、女性による女性のための今の時代にぴったりの映画である。
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では男性にとってはどうか?
デ・ニーロ演じるベンは理想の男性像だ。それも年老いてからの。
上品でおしゃれで落ち着いていて、常に的確なアドバイスをしてくれる。ちょっと女性目線の理想像なところはあるが、見習うべきところは多い。
実は往年のデ・ニーロファンからしたら、正直物足りないところがある。あまりにもいい人すぎて…。
しかし、若者には是非観てほしい。余計なこと考えずに、素直に大人の男の作法を学べるはずだ。
 
 
唯一無二!
 
“ 正直物足りない”と書いたが、なぜならあまりにもさらりと演じているからだ。
若い世代には、彼の数々のすさまじい役者魂のことはあまり知られていないかもしれない。
例えば「レイジング・ブル」ではボクサーの鍛えぬかれた肉体を作った後に体重を20Kgも増やし引退後の主人公を演じたり、「アンタッチャブル」では頭髪を抜いてみたり、「タクシードライバー」では実際にNYでタクシードライバーとして働いたり、舞台となる地域に撮影数か月前から住んで役作りをしたり…。
デニーロ・アプローチ”という言葉があるくらいだ。
猟奇的な人間、どうしようもない極悪人など、ダークな部分までも演じ切りそれこそ人間の本質というものを体現してきた彼だからこそできる自然な演技、醸し出す雰囲気というものがあるのだ。
実際の社会でも、修羅場をくぐりり抜けてきて人生を達観した人は限りなく自然体でいるものだ。そういう意味では、このベン役はデ・ニーロしかありえない。
主役から脇役までジャンルを問わず、73歳の今でも常に第一線で活躍している。
唯一無二の存在…。
改めてロバート・デ・ニーロのすごさを思い出させてくれた作品である。 
 
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こんなニコニコしてるが、本当はすごい人なのだ…。
 

「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~」上質な大人のおとぎ話

 

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ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス監督が、タイムトラベルを繰り返す青年が本当の愛や幸せとは何かに気づく姿を描いたロマンティックコメディ。

イギリス南西部に住む青年ティムは自分に自信がなく、ずっと恋人ができずにいた。

21歳の誕生日に、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父親から知らされたティムは、恋人を得るためタイムトラベルを繰り返すようになり、やがて魅力的な女性メアリーと出会う。

しかし、タイムトラベルが引き起こした不運によって、その出会いがなかったことになってしまい、再び時間をやり直したティムはなんとか彼女の愛を勝ち取るが……。

 (映画.comより)

監督: リチャード・カーティス

キャスト:ドーナル・グリーソン  

                  レイチェル・マクアダムス

     ビル・ナイ  他

       2013年  イギリス  124分   G


映画『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』予告編

 

観終わった後、世界の見え方が変わるかも…

人生についていろいろ考えさせられる作品である。

誰しも人生においてやり直したいと思う瞬間がある。そういう願望を適度に満たしてくれる。

主人公ティムがごく普通なのがいい。男前でもなく少し頼りなげではあるが優しくて誠実で好感が持てる。

タイムトラベルを繰り返しはするが、本当のダメ男ではない。大事なところはしっかり自分で決断し、前向きに生きている。

だから素直に感情移入でき、メアリーとの恋愛にも一緒に幸せな気分になれるんだ。

 

ストーリーでは、主人公がタイムトラベルを繰り返し人生を幸せに導いていくのだが、実際のところ人生自体ははさほど変化していないのかもしれない。

感じ方、味わい方、そしてプロセスが違うだけで最終的に人生は幸せそのものなんだ。

ビル・ナイからの秘訣で人生を二回繰り返すシーンがそれを物語っている。単純だがすばらしい演出だ。

これこそが監督リチャード・カーティスの伝えたかったことだと思う。

タイムトラベルというファンタジーを通して教えてくれたこと。それは…

何気ない日常をていねいに生きる。

ユーモアを忘れず、家族や大事な人たちとの時間をしっかりと味わう。

そうすれば人生はどの瞬間も自分にとって愛おしい時間になるのである。

(邦題うまいな!)

最後にティムが究極の秘訣を明かす。それはもうタイムトラベルなんて関係なくなる。

ほんの少しの想像力で誰もが今すぐ実行できることだ。

実際、世界の見え方が変わった!

これこそ人生の極意だ!

 

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リチャード・カーティスはこれが最後の監督作品だと言っている。その理由は「監督業は時間が長い。これからはもっと家族との時間を大切にしたい。」だそうだ。まさしくこの作品のメッセージそのものだ。
 
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最後に、個人的には父役のビル・ナイが本当にかっこよかった‼
前に観た「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」でファンになったのだが、今回もよかった!(続編あるらしい!)
知的で神経質そうに見えるのに、ユーモアがあって包容力を感じさせる不思議な魅力がある。ああいう年寄りになれるかな…。
 

「海街diary」優しい気持ちにさせてくれる映画

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「そして父になる」「誰も知らない」などで国際的にも高い評価を受ける是枝裕和監督が、第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞やマンガ大賞2013を受賞した吉田秋生の人気コミックを実写映画化。

湘南を舞台に、異母妹を迎えて4人となった姉妹の共同生活を通し、家族の絆を描く。

鎌倉に暮らす長女・幸、次女・佳乃、三女・千佳の香田家3姉妹のもとに、15年前に家を出ていった父の訃報が届く。葬儀に出席するため山形へ赴いた3人は、そこで異母妹となる14歳の少女すずと対面。父が亡くなり身寄りのいなくなってしまったすずだが、葬儀の場でも毅然と立ち振る舞い、そんな彼女の姿を見た幸は、すずに鎌倉で一緒に暮らそうと提案する。その申し出を受けたすずは、香田家の四女として、鎌倉で新たな生活を始める。(映画.comより)

監督:是枝裕和

キャスト:綾瀬はるか 長澤まさみ 

                  夏帆   広瀬すず 

                  加瀬亮 リリー・フランキー 

                  風吹ジュン   堤真一 

                  大竹しのぶ 樹木希林   他

   2015年 126分 G


『海街diary』映画オリジナル本予告

是枝裕和監督は海外では評価がいいらしい…。予告編は確かにいい雰囲気だ。

「そして父になる」はまだ観ていないので、これが自分にとっては初めての是枝作品になる。

喰わず嫌いはよくないな…と思うくらいよかった。

原作はまったく知らないが、四姉妹がそれぞれすごく魅力的だ。映像も素晴らしく、観ていて本当に気持ちよかった。ゆっくり動くカメラワークも完全に俺好み。「あぁ、いいな!」と思う瞬間が何度もあった。

芝居も、四人ともなんて自然なんだ⁈ 

役柄だけでなく、撮影現場でもそのまんま同じ雰囲気じゃないの?って思ってしまうくらい。

また、この映画には悪い人というのがほとんど出てこない。

亡くなった父にしても、大竹しのぶ演じる母にしても、それぞれ一生懸命生きてきたと思わせるところがある。

誰でも不器用なところがあるはず。それでも必死で生きている。正解なんてわからない。でも、その時の一番いいと思う決断をして生きてきたんだ。そう思うと、人に対して優しい気持ちになれる。

 

めちゃくちゃ感動するとか、泣けるとか…そんなのではないが、優しい気持ちになれて、暖かい心で人に接することができる…そんな映画だ。

最後に四人が浜辺で海を眺めるシーン…。

主人公たちと同じ様に清々しい気分になれた気がした。

 

派手なドンパチや、国家がどうの…、パニックやCGだらけのアトラクションムービーは、ハリウッドに任せて、日本には良質で上品なそれでいて世界にも通用する作品を追求して欲しい。

国境を越えて賞賛されるような作品を今後も期待したい。

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「トラッシュ!この街が輝く日まで」少年たちの冒険活劇!

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リトル・ダンサー」「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のスティーブン・ダルドリー監督が、ブラジルのリオデジャネイロを舞台に、ゴミ拾いをして生活している少年たちの起こした行動が、やがて街に希望をもたらしていく様子を描いたドラマ。脚本は「ラブ・アクチュアリー」「アバウト・タイム 愛おしい時間について」のリチャード・カーティス

リオデジャネイロ郊外で毎日ゴミを拾って生活している3人の少年が、ある日、ゴミ山の中で財布を拾う。しかし、その財布には世界を揺るがす重大な秘密が隠されていた。警察もその財布を探すため大捜索を開始し、街には混乱が広がるが、少年たちは自らの信念に基づき、財布に隠された秘密を解明しようと決心する。少年たちは知恵を振り絞って警察の追跡をかいくぐり、隠された真実に近づいていくが……。

                                               (映画.comより)

監督:スティーブン・ダルドリー

キャスト:リックソン・テべス

     エデュアルド・ルイス

     ガブリエル・ウェインスタイン

     マーティン・シーン

     ルーニー・マーラー  他

  2014年 イギリス 114分 G


映画『トラッシュ!-この街が輝く日まで-』 予告

少年たちのアドベンチャーストーリー

テンポもいいし、最後まで一気に観れた。

3人ともオーディションで選ばれた無名のの少年たちだ。映画と同じようなスラム街で生まれ育ったらしい。だからすごく自然なんだ。 

監督のスティーブン・ダルドリーの手腕によるものもあるのだろう。「ものすごくうるさくて〜」でもそうだったが、自然に演技をさせるのが本当に上手い。

現実には、スラム街にあんなに素直ないい子は、あまり居ないかもしれない。しかし、勧善懲悪なストーリーがわかりやすく、小学6年の息子にも観せたいと思った。

「なぜ、そんなことするのか?」

「ただしいことをしたいから。」

そう、単純でいいんだ。

ちなみに脚本のリチャード・カーティスは、「Mr.ビーン」TVシリーズの脚本を書いていたらしい。実は次男(12歳)は「Mr.ビーン」の大ファン。偶然だけどちょとうれしい。

 

舞台となるリオのあの空気感もよかった。

あのにおい感(ゴミ山はすごい臭いはず!)、手触り感、土煙のザラザラ感が新鮮に思えて気持ちよかった。

子供の頃、友だちと秘密基地を作ってワクワクしたこと思い出したなぁ。

この映画はハラハラするけど、ワクワク感とか、純粋な正義感は息子にも共感して欲しいと思った。

政治家や警察の汚職など結構キツイテーマを取り扱っているが、最後は幸せな気分になれる。

イギリスらしい上質な作品である。

 

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「アントマン」笑いすぎ注意!

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「アベンジャーズ」シリーズや、それに連なる「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」など数々のヒーロー映画を成功させているマーベルスタジオが送り出す、体長1.5センチのヒーロー「アントマン」の活躍を描いたアクション作品。仕事もクビになり、養育費が払えないため最愛の娘にも会えないスコット・ラング。そんな崖っぷちのスコットに、謎の男ハンク・ピムから意外な仕事のオファーが届く。それは、体長わずか1.5センチになることができる特殊スーツを着用し、「アントマン」になるというものだった。選択の余地がないスコットは渋々ながらもアントマンとなり、人生をやり直すための戦いに乗り出す。(映画.comより)
 
監督:ペイトン・リード
キャスト:ポール・ラッド
                  エバンジェリン・リリー
                  マイケル・ダグラス
                  コリー・ストール
                  ボビー・カナベル
                  マイケル・ペーニャ     他
       2015年    アメリカ    117分     G
 
これは完全にコメディ映画だ!
鑑賞後に調べて分かったのだが、監督は「イエスマン “イエス”は人生のパスワード」のペイトン・リード、脚本は「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ワールズ・エンド酔っぱらいが世界を救う!」のエドガー・ライト
コメディ以外の何ものでもない。予想外に笑わせてもらった。
 
アベンジャーズともリンクしていて、ファンにとってはおもしろいシーンやセリフもるのだが、アベンジャーズのようにスケールはでかくない。
アベンジャーズはどんどんスケールでかくなりすぎ!というのもあるが、こっちは小さい!
小さいのにアクションは盛りだくさんだ。
特におもちゃの列車でのアクション、“トーマス”なのに…迫力満点! 笑えます!
最後は“トーマス”が車よりでかくなって…!
 
闘う時も小さくなったり大きくなったり…ほんとよくこんなの思いついたなぁ。
科学的な考察は抜きにして、気楽に楽しんだらいいと思う。
 
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 泥棒3人組のやりとりにも笑わせてもらった。
マイケル・ペーニャ いい味だしてるなぁ。
主人公含めムショ仲間で泥棒なのに、憎めなくていい人なのがまた笑える。
 
アベンジャーズほど重くなくて、スケール小さいけどアクションはおもしろくて笑えて、ほんと続編が楽しみだ!
 
ちなみに、冒頭1989年のシーンのマイケル・ダグラス、めちゃ若!
CG処理してるらしいけど、1989年といえば「ブラック・レイン」の頃。その時より若く見えた。
彼自身もこのシーン気に入ってるらしい。死んでも現役でいられるって。確かにすごい技術だよな。
 

 
 
 

「007 スペクター」 ダニエル・クレイグ版ボンドの集大成!

 

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ダニエル・クレイグが4度目のジェームズ・ボンド役を演じる「007」シリーズ第24作。前作「007 スカイフォール」に続きサム・メンデス監督がメガホンをとり、レイフ・ファインズベン・ウィショーナオミ・ハリスら共演陣も続投。

新たなキャストとして、ボンドガールとなるモニカ・ベルッチレア・セドゥー、「SHERLOCK シャーロック」のアンドリュー・スコット、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のデビッド・バウティスタ、そしてオスカー俳優のクリストフ・ワルツらが参加。

スカイフォール」で焼け残った写真を受け取ったボンドは、そこに隠された謎を追って単身メキシコ、ローマと渡っていく。その過程で悪名高い犯罪者の美しい未亡人ルキア・スキアラと出会ったボンドは、悪の組織スペクターの存在を突き止めるが……。(映画.comより)

 監督:サム・メンデス

キャスト:ダニエル・クレイグ  

                 クリストフ・ワルツ  

                  レア・セドゥー 

     レイフ・ファインズ  

                  モニカ・ベルッチ  他

    2015年 イギリス 148分 G


映画『007 スペクター』予告編2

 超ハード・リアル・アクション!

ダニエル・クレイグジェームズ・ボンドは、本当にハード・リアル・アクション映画だ。今までのシリーズのような、キザな二枚目で女たらしというキャラクター設定とは全く違う。

昔から007シリーズは好きだったが、このダニエル・クレイグ版で度肝を抜かれて俺の映画熱が再発したのは確かだ。

たまたまレンタルして観た「慰めの報酬」ではまってしまったんだ。冒頭のカーチェイスにはじまり、とにかくアクションがハードでリアルで文句のつけようがなかった。

007シリーズのお色気シーンは俺には性に合わない。クレイグ版にも当然あるのだが、そんなこと全く気にならず「俺が観たかったのは これだ!」というアクションが連発する。

またどの作品も、冒頭のアクションシーンで完全に引き込まれてしまう。今回「スペクター」でも、“そこまでやるか?!”と驚愕した。国をあげての超大作なんだなと思ってしまうほどだ。

男の理想 “ダニエル”ボンド

同じようなスパイアクションといえば、トム・クルーズの「ミッション・インポッシブル」シリーズがある。こっちは笑えるところもあり、誰もが楽しめる作品だ。小6の息子とも安心して観られる。

アクションはどちらも最高にすばらしい。

だが、少し違う。

クレイグ版ボンドはかなりヘビーだ! 特に痛いシーンが多い。本当に痛そうなんだ!「カジノロワイヤル」の拷問シーンは観ているこっちが失神しそうになる(>_<)

「スペクター」では、頭に針のようなドリル刺されて… 痛さを想像するとやっぱり失神しそうになる(T_T) 

そこから反撃するのはちょっとやりすぎとは思うが、あの苦痛やプレッシャーに耐え、パニクらずに淡々と任務を遂行していく姿は男の理想である。

感情移入してしまい、自分もあらゆる困難を乗り越え淡々と仕事をこなしていけるような気にさせてくれる。

実際、「007」を観た次の日に仕事でイレギュラーがあった時、一瞬 “ダニエル”ボンドが頭をかすめ、おかげでいつもより落ち着いて対処できたということがあった(^O^)

これは単なる思い込みだが、こんなのも含めて楽しめるのがアクション映画の醍醐味だ。

 

「スペクター」でこのシリーズは完結したような感じだ。

“ダニエル”ボンドは大好きだが、そろそろ世代交代の時期かもしれない。

噂ではトム・ハーディーと聞いたことがあるが…どうなんだろう。

情報があれば、誰か教えてください(^_^)v