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「チャッピー」 完全な個人的好み!

f:id:nonkini:20151004122524j:image第9地区」「エリジウム」のニール・ブロムカンプ監督が、「第9地区」同様に南アフリカヨハネスブルグを舞台に設定し、成長する人工知能を搭載したロボットをめぐる物語を描いたオリジナルのSF作品。2016年、南アフリカヨハネスブルグでは、テトラバール社の開発した警察ロボットが配備されて注目を集めていた。ロボット開発者のディオンは、自ら考え、感じる人工知能(AI)を独自開発し、スクラップ寸前の1台のロボットに密かにAIをインストールしようとする。しかし、その矢先にストリートギャングに誘拐されてしまい、AIをインストールして起動したロボットは、ギャングの下でチャッピーと名付けられ、ギャングとしての生き方を学び、成長していく。そして、ディオンのライバルでもある科学者ヴィンセントにチャッピーのことが知られ、その存在を危険視するヴィンセントによって、チャッピーは追い詰められていく。ブロムカンプ監督の盟友シャルト・コプリーが、モーションキャプチャーによってチャッピーを演じた。(映画.comより)

2015年 アメリカ  PG12
監督:ニール・ブロムカンプ
キャスト:
シャルト・コプリー(チャッピー)
デーヴ・パテル(ディオン・ウィルソン)
ヒュー・ジャックマン(ヴィンセント・ムーア)
シガニー・ウィーバー(ミシェル・ブラッドリー)  他

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 予想外のラスト!
「第9地区」にはまった自分には、かなり期待してた作品である。と言ってもレンタルで観たのだが…(~o~)。一言、いちばんの印象は「あー、そういうラストなのか…!」予想外だがそう成らざるをえなかったということ。一応、ハッピーエンドかな…怖いと言えば怖いし…。ネタバレはこれくらいでやめとく。
 全体としては、テンポもよくラストまでハラハラドキドキ楽しめた。
 キャストも大正解!
 ディオン役のデーヴ・パテルは、「スラムドッグ$ミリオネア」のような心優しい天才少年。今やSF俳優のヒュー・ジャックマンは、イカれたアーミー野郎。元祖SF俳優のシガニー・ウィーバーは絶対的権力のCEOで圧倒的存在感。ニンジャ役のニンジャ(^O^)もいい味出してどこかにくめない。すべてが魅力的だった。
 
 そして音楽!
 いたるところで効果的なサウンドが、さらに観る者をワクワクさせる。エンドクレジットで音楽がハンス・ジマーだとわかり、大いに納得!
 実は、昔「ブラック・レイン(1989)」でハンス・ジマーに目覚め、その後自分の好きな映画が、ことごとくハンス・ジマーの音楽であったことがある。それ以来自分にとって彼はカリスマなのである。今回、またそれを体験できただけでも大満足である。
 というわけで、完全な個人的好みでこの映画はお薦めだ!
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ちょっと残念…
 ただひとつ残念なことは、日本で上映するための残酷なシーンのカットについて、ネットでいろいろ騒がれていることである。レイティングについては、いまいち曖昧だと自分は感じている。また、お国がらによる感性の違いもあり難しい問題である。ただ、ある一部分だけのことで作品のイメージが悪くなるのは、もったいことだと思う。
 レイティングシステムについては、また改めて書いてみたい(゜.゜)
 
 はっきり言って、ベタな作品であるかもしれない。SFで派手なドンパチがあって、残酷なシーンがあって、ちょっとホロッとさせて…、万人にうける作風じゃない。
 でも、ワクワクさせる設定と映像、そして音楽で至福の時間を過ごさせてくれる…それが映画=エンターテイメントの魅力である。