『プリデスティネーション』 これから観るなら 読むべからず!
SF小説の大家ロバート・A・ハインラインによる短編小説「輪廻の蛇」を、イーサン・ホーク主演で映画化。
時間と場所を自在に移動できる政府のエージェントが、凶悪な連続爆弾魔を追うためタイムトラベルを繰り返す姿を描いたSFサスペンス。
1970年、ニューヨーク。ある流れ者によって不遇の道を歩まされたという青年の身の上話を聞いた酒場のバーテンダーは、自分は未来からやってきた時空警察のエージェントであることを明かす。青年の人生を狂わせた流れ者への復讐のチャンスを与えるため、バーテンダーは1963年にタイムスリップし、当時の青年をエージェントに勧誘するが……。
監督は「デイブレイカ―」でもホークとタッグを組んだピーター&マイケル・スピエリッグ兄弟。
(映画.comより)
2014年 オーストラリア 97分 R15+
イーサン・ホークがやっぱりいい!
予告編を観て想像していたのとは全く違う映画だった。観終わってみたら出演している役者はほぼ二人のみ。でも全く集中力がとぎれない。あっという間に終わった!と感じるほどおもしろかった。
また、その二人が魅力的!
イーサン・ホークは、心の奥に怒りや葛藤など闇を抱えている役がよく似合う。ヒーロー的な強さはないが、何かやってくれそうな期待をさせてくれる…そんな役者だ。
歳を重ねるにつれいい味が出てきた。
透き通るような美しさ!
そしてジョン役のサラ・スヌーク。少女の頃のあの透き通るような美しさは何なんだ!?
ただ若いきれいというだけじゃなく、知性的で気高く勝ち気でありながらどこかか弱さを漂わせている。そしてあの吸い込まれそうな瞳…(O_o)。この先の活躍が期待される女優だ。
ついでに言うと、酒場でのシーン初めはジョディ・フォスターが男装してるのかと思った!
自分にはそれがネタバレになったかも…(~_~;)
でももし、あれがよく似た男優が演じてたら、どうだったのか…?
そうなると、ジョンの心の葛藤は描けなかっただろう。男になってしまったジョンであっても、ジェーン(少女の頃)の心で震え苦しむ…。サラの演技を観ているとだんだん違和感が無くなってくる。それもこの作品の魅力だ。
まるで回転椅子?
頭の回転の速い人なら、どこかの時点で全ての結末がわかるかもしれない。
幸いにして、自分にはラストまでわからなかった。おかげで最後は、まるで回転椅子に座らされて回っているような、自分もタイムループにはまったような、そんな気分になった(@_@)
低予算であろうと思われるが、すごく丁寧に作られている。役者の演技もこんなに真剣に見入ったのは久しぶりだ。たから、ラストシーンの後ブラックスクリーンになった時は
「えっ!終わり!? もっと観たいよぉ〜!」と叫びたくなった(^O^) そんな映画です(^_^)b