「ストレイヤーズ・クロニクル」は日本映画界の…!?
映画『ストレイヤーズ・クロニクル』予告編 - YouTube
極秘実験で特殊能力を与えられた若者たちが繰り広げる戦いを描いた本多孝好の同名ベストセラー小説を、岡田将生、染谷将太、成海璃子ら若手実力派キャスト共演で実写映画化したSFアクション。「桐島、部活やめるってよ」で日本アカデミー優秀脚本賞を受賞した喜安浩平が脚色を手がけ、「ヘヴンズ ストーリー」「アントキノイノチ」の瀬々敬久監督がメガホンをとった。1990年代の日本で、生まれてくる子どもに突然変異を促して人間の能力を極限まで発達させる実験と、遺伝子操作で動物や昆虫の能力を持つ子どもたちを生みだす実験が秘密裏に行なわれた。20年後、実験により視覚や筋力をそれぞれ異常発達させられた昴らは、特殊能力の代償として精神崩壊の危機におびやかされながら、その解消の鍵を握る外務副大臣・渡瀬から裏の仕事を請けおっていた。ある日、渡瀬を狙う謎の殺人集団アゲハが現われるが、彼らの正体もまた、20年前の実験で生みだされた特殊能力者たちだった。(映画.comより)
監督:瀬々敬久
2015年 126分 G
いろいろなレビューを見てみると酷評が多いが、日本映画にしてはがんばってる方だと思う。
初め、題名と予告編の印象から「クロニクル」という作品が思い浮かんだ。
どうしても超能力の描写という部分で比べてしまうが、能力の種類が違うので何ともいえない。
ただ向こうの方が衝撃的であったのは間違いない。と言っても向こうは完全なB級映画である。こっちは役者もそろえて力も入っているわりには、こんなもんか…という感じだ。
これがTVシリーズやアニメなら、もっと登場人物の苦悩や背景なども表現でき、奥深いものになったかもしれない。しかし映画としてならもう少しインパクトが欲しかった。
正直に言うと、自分はもともと日本映画には期待していない。
そのうえでこの作品の予告編を観たとき「おっ!これはちょっと面白そうだな…」と感じていた。だから予想通りの出来で、あまりひどいとは思わなかったんだろう。
充分楽しめたと思う。岡田将生も染谷将太も、今ノッてる役者たちであるのは間違いない。
どうしても気になるのは、日本映画において国家がどうの…という話は難しいということだ。ありえなくてウソっぽくて興ざめしてしまう。また、銃器類の扱いも。
自分が散々ハリウッド映画観てるから、偏見なのかもしれないが…。
そういうことに気付かないくらいのストーリーや芝居、見せ方ならいいがなかなか難しいと思う。
だからやっぱり、日本映画はドラマかコメディ、任侠しか無理なんかなぁと思ってしまうのである。かろうじて時代劇はあるが……。
設定もおもしろい。役者もそろっている。だから
この作品が日本のSFアクション映画の “試金石” になってくれればいいのにと願うばかりである。