「トラッシュ!この街が輝く日まで」少年たちの冒険活劇!
「リトル・ダンサー」「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のスティーブン・ダルドリー監督が、ブラジルのリオデジャネイロを舞台に、ゴミ拾いをして生活している少年たちの起こした行動が、やがて街に希望をもたらしていく様子を描いたドラマ。脚本は「ラブ・アクチュアリー」「アバウト・タイム 愛おしい時間について」のリチャード・カーティス。
リオデジャネイロ郊外で毎日ゴミを拾って生活している3人の少年が、ある日、ゴミ山の中で財布を拾う。しかし、その財布には世界を揺るがす重大な秘密が隠されていた。警察もその財布を探すため大捜索を開始し、街には混乱が広がるが、少年たちは自らの信念に基づき、財布に隠された秘密を解明しようと決心する。少年たちは知恵を振り絞って警察の追跡をかいくぐり、隠された真実に近づいていくが……。
(映画.comより)
監督:スティーブン・ダルドリー
キャスト:リックソン・テべス
エデュアルド・ルイス
ガブリエル・ウェインスタイン
ルーニー・マーラー 他
2014年 イギリス 114分 G
少年たちのアドベンチャーストーリー
テンポもいいし、最後まで一気に観れた。
3人ともオーディションで選ばれた無名のの少年たちだ。映画と同じようなスラム街で生まれ育ったらしい。だからすごく自然なんだ。
監督のスティーブン・ダルドリーの手腕によるものもあるのだろう。「ものすごくうるさくて〜」でもそうだったが、自然に演技をさせるのが本当に上手い。
現実には、スラム街にあんなに素直ないい子は、あまり居ないかもしれない。しかし、勧善懲悪なストーリーがわかりやすく、小学6年の息子にも観せたいと思った。
「なぜ、そんなことするのか?」
「ただしいことをしたいから。」
そう、単純でいいんだ。
ちなみに脚本のリチャード・カーティスは、「Mr.ビーン」TVシリーズの脚本を書いていたらしい。実は次男(12歳)は「Mr.ビーン」の大ファン。偶然だけどちょとうれしい。
舞台となるリオのあの空気感もよかった。
あのにおい感(ゴミ山はすごい臭いはず!)、手触り感、土煙のザラザラ感が新鮮に思えて気持ちよかった。
子供の頃、友だちと秘密基地を作ってワクワクしたこと思い出したなぁ。
この映画はハラハラするけど、ワクワク感とか、純粋な正義感は息子にも共感して欲しいと思った。
政治家や警察の汚職など結構キツイテーマを取り扱っているが、最後は幸せな気分になれる。
イギリスらしい上質な作品である。