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「龍三と七人の子分たち」ちょっとブラックなファミリームービー!

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北野武監督が、引退したヤクザの元組長とその子分たちの活躍をコメディタッチで描いた作品。
北野組初参加となる藤竜也を主演に、近藤正臣中尾彬小野寺昭ら平均年齢72歳のベテラン俳優陣が主要キャストとして顔をそろえた。
金も居場所もなくなり、毎日くすぶった生活を送っていた元ヤクザの元組長、龍三。ある日オレオレ詐欺にひっかかってしまった龍三は、詐欺で人々を騙す若者たちを成敗しようと、昔の仲間を呼び寄せて世直しに立ち上がる。
(映画.comより)
 
監督・脚本・編集 : 北野 武
キャスト : 藤 竜也   近藤正臣   中尾 彬    他
                 2015年   111分   G
 
 
予想以上に笑える!
予告編を観てコメディタッチだったので、12歳の息子と観てみた。
息子はケラケラ笑って予想以上に楽しめた作品だった。
 
前作「アウトレイジ」シリーズと比べると、同じヤクザを扱いながら全く違う作風。まるでマンガだ。それでも笑えたからこっちの方が俺は好きだ。
 
正直、ヤンキー&ヤクザ映画は観ていると興ざめしてしまう。
中途半端な身近さが、物語に入り込めない要因だ。さらに “不良がカッコイイ”と思えない俺には全く魅力が感じられない。
常に体を張って生きている任侠の世界は、映画にするには格好の題材ではある。しかし、時代はもう変わってしまった。
この作品の中にもそれを象徴するようなエピソードがある。ヤクザがどうの…っていうご時世じゃなく、悪いことする人・怖い人はいっぱいいるんだ。
 
それにしても、藤達也はかっこいいなぁ!
昔から色気あったけど、74歳の今でも健在だ!
さらに包容力もあって本当にシブイ!
今回はコメディタッチだったけど、シリアスな役ももっと観てみたい。これからの出演作品が楽しみだ。
 
 
そつなくまとまってて、たけし映画ファンにとっては少し物足りないかもしれない。
「えっ?こんなんでいいの?」とちょっと思ったくらい。
 
とは言っても、子供から大人まで充分楽しめる。
今の時代にあったおもしろい作品である。
 ほんのちょっとブラックだけどね…。